「Card-Friends Around the World」へ、感謝のお礼状   皆様、「被災地の子どもにクリスマスカードを届けよう!」プロジェクトに参加していただき、ありがとうございました。皆様の温かいご協力に心よりお礼を申し上げます。ようやく全てのカードを被災地の子どもに確実に届けることができました。多くの小学校から受け取りの礼状が寄せられています。  「毎日」「朝日」「読売」などの各紙で報道されていますが、48カ国の人々が、3万通もの温かい励ましのカードを一斉に被災地の子どもたちに送っていただいたこと、とても信じられないような大きな感動であり、喜びでした。内外の大使・領事や知事/学長/宗教者などの、本当に心のこもったメッセージも非常に感動的なものであり、その内容全文を106校全てに届けました。詳しくは添付ファイルにまとめています。ここで触れた「保存カード」以外にも、沢山の公的な機関・組織およびその代表者から貴重なカードをいただきました。  また、皆様から田中や星真由美様に沢山の温かいメッセージをいただき、ありがとうございました。その後、石巻市などの小学校を訪問しましたが、被災地の学校はまだまだ落ち着かず、児童全員が皆様へ礼状を出せるような環境にはないようです。カードを開封しながら、子供からの返事を強く期待されている言葉にしばしば胸が痛くなりましたが、このような事情をよく汲んで、どうかお許しください。まだ仮設校舎で授業をされている小中学校の校長先生や被災地の教育委員会から、最近礼状が届きました。添付ファイルで「礼状を読んで」という形で皆様にお伝えします。皆様一人一人へ個人的な礼状の代わりにはなりませんが、ご容赦の程よろしくお願いします。  日常的に生活情報が密に交流できる近い距離関係にあれば、助け合いの相互扶助の心は、いつまでも人々の間に強く保たれると思われます。しかし、被災地と遠く離れた海外でも、こうしてひとたび被災者との間に強い心の「絆」が生まれてくると、きめ細かな情報の交流に心がけることによって断ちがたく長く持続されるものと信じています。被災地の「絆」(糸で絡める)の字を見ていると、「糸半」に通じるものを感じます。一本の「糸」で結ばれた片側「半」分のパートナー(被災者)が、非常に厳しい環境の中で懸命に悲しみ苦しみを乗り越えようとがんばっており、もう片側「半」分のパートナーである皆さんにも、いつまでもこの糸を力強くしっかりと掴んでいて欲しい。そのためにもできるだけ機会を見つけて今後も皆さんに被災地の情報をお届けしたいです。  どうか皆様の周りの関係者にも、この感謝の気持ちをお伝えください。 「追悼のフラワーリンク」の呼びかけ  間もなく3.11(日本時間)大震災の日です。当日は、被災地の人々は、それぞれに静かに厳かに身内の犠牲者に対する一周忌の鎮魂の儀式を執り行うことでしょう。これまで耐えに耐えてきたあの深い悲しみ、苦しみが一挙に心の中に蘇ってくるかもしれません。  この1日、ご遺族とこの悲しみ苦しみの念を共有しながら、それぞれ遠く離れた土地で、2万人の災害犠牲者に対して厳かな鎮魂の祈りを捧げていただきたいと思います。  それぞれの文化/社会の中には、独特な追悼の方法があると思います。もし許されるならば、みんなで一緒に、みなさんの地方や国の伝統的な花、自分の一番好きな花、あるいは、大自然の中に咲く花を、家庭で、学校で、あるいは職場でそれぞれ自由に生けて飾り、大震災の犠牲者の御霊に追悼の祈りを捧げましょう。絵の得意な方は、描いた美しい花を供えましょう。この地球が「カードフレンド」の生けた沢山の美しい花の輝きで飾られ、亡き犠牲者の魂が癒され、ご遺族の心が少しでも「安穏」になりますように、心から願っています。  よろしかったら周りの方々にも「追悼のフラワーリンク」の呼びかけをお願いします。  なお、これまでのプロジェクト写真集は、以下で見ることができます。  http://www.facebook.com/XmasCardsFromFriendsAroundTheWorld  ご協力ありがとうございました。皆様のご健勝を心よりお祈り致します。 「被災地の子供にクリスマスカードを届けよう!」プロジェクト代表                  中央大学名誉教授  田中拓男